某ロリィタブランドのサンプルセールに出向いた後、父親や他知り合い数人ととある寿司屋に来ていた。
寿司屋と言っても回転寿司や大衆的なものではなく席が10席もない立ち食い寿司だった。カウンターだけではなく2,3人用の立ち食いテーブルもある。
全体的に古びた雰囲気で薄暗く清潔とはお世辞にも言えない場所だった。昔ながらの良い寿司屋というより本当に廃墟寸前に見えたのでここで食べるのか…と躊躇した。
(この間に何らかの出来事が発生していたけど記憶が無い)
少し待つとそれぞれへ寿司が提供された。父は手が滑ってしまい、皿をひっくり返してしまった。テーブルの上で散る寿司を眺めながら『あぁ』と思った刹那、私の背後に居た老齢な中居が突然父へ向けて包丁を投げ、ころしたのだ。そちらの出来事に驚くも、この緊張感溢れる状況に汗が出てきた。自分の背中にも包丁を当てられてるのが衣服を通して感じ取れたからだ。
全神経を集中して落とさないように気を配る。ふと斜め前方から音がした。女性(親戚?夢の中では知り合いだったが知らない人)が少し箸から米をこぼしてしまったようだ。この女性も…と思ったが、何も起こらない。安堵したものの、中居が他の食事を持ってきた。
「あなた様(女性)への特別メニュー。これはかなり新鮮な一品でございます。」とだけ告げると、女性の前へ皿を置いた。それは生肉だった。寿司屋で生肉?と思う傍らで女性は美味しそうに食べる。
何の肉?
自分が寿司を落とさないように集中している最中に、ころされた父親の身体がテーブルから無くなっていた現実を認識するまで時間はかからなかった。
何の肉なのか分かった瞬間、夢なのに気持ち悪くて吐きそうになった。
このままでは自分がころされてしまう。
(どうにかして脱出したものの、また記憶がない。)