最近失くしたと思っていたイヤホンの片方が出てきてくれたので久しぶりに音楽を聴いている。
なんだかんだ音楽が好きな両親のところで生まれ育って、ずっと音楽を聴いて育ってきた。
でもなんとなくここ数年は無音のまま作業することが増えて、新しい音楽のジャンルもあまり興味が湧かずSpotifyのお気に入りかあるいは昔聴いていた音楽を懐かしんで聴いたりして、これがもう若くないということか?と思ったり。
あまりうまく写真撮れなかったけど、細い枝についた水滴が凍っていて綺麗だった。
違う文脈のものに対して「こういう(感情や空気を持つような)作品を作りたい」とよく思う。それは誰か他の作品に対する憧れなこともあるけど、それよりも自然や偶然性ある物体だったり何かの物の形や素材の一部だったり、ふとした場の空気だったりかなりランダムなことが多い。
最近印象に残っている空気は、知り合いから誘われたつまらないホームパーティー。
その会場となっていた家はとても大きくてミラーボールやキラキラのデコレーションでいっぱいで、数えきれないくらい沢山の人がその場で各々踊ったり、話したり、お酒のゲームをしていた。会場に入った瞬間ゲームのSIMSみたいだなと思った。
そこにいた人たちはアートとかデザインとか全く関係ない集まりで、よくあるどこかの大学のわいわいしたパーティのようだった。
(念の為付け足しておくとアートやデザインに興味がない人のことを揶揄している訳ではない)
沢山の人や豪華な飾りで埋め尽くされた場所を第三者の視線で眺めていたところでおもむろに誰かがプレイリストに入れたCrystal Castlesのvanishedが流れた瞬間、その場の空虚さを強調するかのようなメロディと、数年前毎日Crystal Castlesを聴いていた憂鬱な日々の思い出がリンクしてなんとも言い表せられない感情になった。
日々の生活で何かのワンシーンだなと思えるような瞬間が沢山あるので、それをちゃんと文字や作品として残していきたい。